会社員時代に学んだ褒め方・怒り方【組織管理・マネジメント】

シゴト ソノタ

わたしは現在フリーランスですが、会社員時代に中間管理職的なポジションで日々入れ替わる20人ほどのスタッフを教育してきました。

管理職の人とか先生・講師とかリーダー的ポジションの人とか、組織やチームで動いている人向けですが、
例えばSNSや友達関係でも役立つテクニックであると思うので良かったら見てみてください。

YouTubeでも解説しています。
動画の方がわかりやすいよって方はこちらからどうぞです。

褒め方について

まず理解しておくべきなのは、自分は全ての部下の1分1秒を見られていないということです。
そして本当に頑張ってくれているスタッフほど、見えないところでも頑張っくれています。上司である自分が知らないところでも頑張ってくれているんですね。

それを理解していない上司の特徴は「名指しで褒める」です。
朝礼や定例会など皆の前で「○○さんがこんなことを頑張ってくれています」と名指して褒めるんですね。

「でも名指しで褒めたら呼ばれた人は嬉しいもんじゃないの?」と思いますよね。
もちろんその効果もありますし、良いことだとは思うんですよ。

でも最初に言った「自分は全ての部下の1分1秒を見られていない」を理解していない可能性もあって、コスパ悪いんですよね。

つまりどういう事かと言うと、例をあげますね。
例えば会社で共有スペースの机を綺麗にふいてくれているスタッフAさんがいたとしましょう。

自分(上司)はAさんのその行動を見つけました。
でも「自分は全ての部下の1分1秒を見られていない」んですよ、実は知らないところでBさんも机をふいてくれているということがあるんです。

そんな中で皆の前でAさんを褒めたらBさんとしては「おいおいAさんは月1程度だけどわたしは毎日ふいてるぞ、たまたま発見しただけでスタッフのこと全然見てないじゃん」みたいな事になりかねないわけですよね。

  • スタッフのこと見られていない上司
  • 頑張ってるのに褒めてもらえない、手柄横取りされた的な部下

そうすると上記の図が成り立ってしまうわけです。

コスパのいい褒め方

じゃあどうやって褒めたらいいのってとこですよね。
良い行動をしてくれているわけですから、褒めないという選択肢はないわけです。

わかりますか?コスパの良い褒め方。

まず思いつくのが、本人に直接褒める、これはOKですよね、当然といえば当然です。

そして皆の前で言うときには「共有スペースの机を自主的に拭いてくれてる人がいて助かってます。ありがたいですよね、でももし負担になるならシステム化して皆で綺麗にしていこうと思います。負担になるようだったら教えてくださいね、いつも綺麗にしてくれてありがとうございます。」とかって言って、じっとAさんを見ます、で見渡してこっちじっと見てる人とは目を合わせておきます。

誰がいつ机を拭いてくれているかわからないけど、名前を出さないこの褒め方なら自分が知らない該当者全員に対して「あ、りんさん気付いてくれてたんだ」と思ってもらえる大変コスパの良い手口です。

実際見てないところでやってくれているスタッフも含めて感謝してるのは事実ですしね。
基本、名指しで褒めるのは本人の前だけという感じが波が立たなくて良いかなというところです。
スタッフ間の横繋がりって本当にすごいですからね。

組織管理の目的

ちょっとわたしの話になっちゃうのですが、わたしは皆を引っ張って行けるような性格じゃないので、組織管理の目的として2つ掲げてました。

  1. スタッフがもし1人ぼっちになっても出来る・わからない事がない
    →マニュアルがある等
  2. わたしの言うことを1回で聞く
    →信頼

このへんを意識してました。
みんなで仲良くなって飲み会に行くことは目的ではなかったので、飲み会開催もしたことありません。それでも、お出かけするといつもわたし個人用の皆んさんへではない個人用のお土産くれたり、わたしが辞める時には長文のLINEくれたり、部下たち優しいのぉ、、という感じでした。
意外とついてきてくれたかなと思います。

信頼関係というと難しいかもですが、わたしは自分がやれることには限界があるとわかっていたので、「ピンチのときは絶対に助ける」ことをモットーとしてました。
絶対助けに行くよっていう最後の砦的ポジションでいました。
困ったらまずわたしに言いなさいという感じですね。
多分ですけど、良い時より悪い時に一緒にいた人のほうが印象に残るんですよね。

例えば誕生日を祝ってくれる人も嬉しいですけど、どっちかというと自分がめちゃくちゃ病んだ時に支えてくれた人のことを覚えていませんか?

で、今思えば、良い時もピンチの時も7割8割くらいの対応しかできていなかったら中途半端で、当時みたいな結果は出せていなかったのかなとも思います。
結果って言うのはみんなで売上あげたりとか数字的にも出ていたということですね。

ちょっと話それちゃいましたが、名指しでほめるのはちょっとコスパは悪いという事ですね、「自分は全ての部下の1分1秒を見られていない」ことを理解しておくことが重要なのかなと思います。

応用方法

これがSNSで役に立つ場合があって
例えば、わたしの場合、YouTubeに投稿するとそっこー高評価をつけてくれる人がいるわけです。
で、だいたい誰かわかってます。
あと、SNSで投稿したものにほぼほぼ全部いいね付けてくれる人、これもだいたいわかってます。

でも「○○さんはいつも1番に高評価つけてくれる」とかっては投稿しないです。
「いつも1番に高評価つけてくれている人がいるのを知ってるよ」とかって投稿します。

だってわたしはフォロワーさんの1分1秒を知らないからです。
1回だけ1番に高評価つけてくれた人もいるかもだし10回付けたことがある人もあるかもで、みんなに感謝したので名指しでは言わないです。
でも内心だいたいはわかってます。

でも組織管理で学んだコスパを選んでるんですね。
こんな感じで該当者全員を褒められる感じで、使えます。

確実にわかっている時とかは名指しの方が嬉しいかもですけど、その辺は匙加減でいいかと思います。

叱り方について

10代の時はキレキャラだったのでスパルタ教育も出来たんですが、もう30代ですし根本的な性格としてわたしは自分のために怒ることはないので、ちょっと叱るとも違うんですけど注意しなきゃならない時ですね。

組織だとあるあるだと思うんですが
例えばAさんから「Bさんがサボってるんですよー」とかって言われる、チクり的なことですね。

でもAさんは信頼できるスタッフだから、多分本当にBさんはサボってるでしょう。
でも何をもってサボるというのか、Bさんにとってはサボるの範囲ではない事かもしれないんです。

本当に結構多くの人を見てきて思いますけど、自分の考えとは全然違う事、そんなふうに考えてたのね!斬新!みたいに思うことはざらにあります。
なので、何が正しいのかはもうわからないからこれから正しいを見つけるための話をする、そんなスタイルがいいと思ってます。

でもよくあるのが悪い例で
Bさんに対して「Aさんからサボってるって聞いたけどどうなの?」みたいなですね。

「でも聞いてくれてるからいいんじゃないの?」と思うかもですが、これ実際Bさん側を経験したことがある人はわかるかもですが、サボってようがサボってなかろうが「疑われてる」という感覚になったりするわけですね。
それと同時に、「あ、Aさんチクったのね~」ともなるわけです。

そうなると二次災害三次災害的に、Aさんからの信頼も失うので、Aさんから情報を得られなくなります。

上司(自分)が嫌われるのはいいけど、スタッフ間を険悪にさせると大変面倒な事態になります。
○○さんと同じシフトやだ!とかっていうのが発生しちゃうわけですね。

なので、わたしが行ってた方法としては
Bさんに対して「Bさんのこと信じてるから違うと思うんだけど、サボってるように見えた事があるんだけど、それは何してたんだろう?何かあったの?」
という感じで、自分が思った事として何があったのか知りたいみたいなていで話してました。

で、まぁ話の流れによって
「実際サボってないけど、サボってるように見えたってことか、そう見えない動きって可能?」とか「あ、サボった時もあったのね、体調とか何かあったの?」とかって、悪くない理由から潰してく感じですね。

ここでBさんに対して話す目的はサボってほしくないからなわけで、「バレてんだかんな、わたしを裏切るなよ」っていうのが暗に伝わって「バレてるのか、気を付けよう」とかって思ってもらえればいいんです。
実際の理由なんかを聞いて深い悩みがあったとかね、それで信頼関係が生まれたらベストといったところですね。

特に女の子はこういうの大事と思いました。彼氏と別れたのかもだし、生理痛が酷いのかもだし、家庭環境で何かあったのかもだし、間違っても1回疑ったら一生嫌われるリスクというのもありますよね。
ちょっと不安定な子に対しては定期的に「押忍、どうした、なんかあった?」とよくわかんないけど話聞いとくとかですね。やってましたね。

応用方法

なので、怒り方についてはちょっとSNSだと嫌ならミュートとかブロックして終了と思うので応用できることはないかもですが、友達間とかでは有効なのかなと思います。

疑ってないよっていう姿勢で、教えてくれた側・チクった側が悪くならないように嫌われるとしたら自分が嫌われるように話を進めて、実際どう思って行動してんだっていう、その人の考え方というか感覚を見抜く感じですかね。
それを見抜ければ後にも活かせるじゃないですか。

実際わたしも上司にBさんみたいな感じで疑われた事があって、完全に濡れ衣の内容だったんですけど、わたしは言い返さないので濡れ衣の話に合わせるんですね。
でも職場では1番仕事できるし利益を生む人材なんですよ。

そういう人を追い込みかねないので、管理職の人とか先生・講師とかリーダー的ポジションの人は聞いた話をそのまま質問するっていうのはまじで辞めた方がいい、と思います。

番外編:スタッフに告白された時

これはまぁ仕方ないですが発生しちゃうもんなんですよ。
こっちとしては身近な人と付き合いたくないので職場で出会った時点で恋愛対象外なんですが、振ったことで仕事に影響出されたり、そんな理由で辞められちゃったら困るので悩ましくもあるわけですね。

人にもよるんですけど、基本的には冗談としか受け取らないという作戦で切り抜けてました。

「好きです。彼女になってください。」みたいに言われるじゃないですか。
そしたら、「ないないないないない、絶対ないでしょーwwありがとうね、ではでは仕事に戻りまーす」みたいな。
もうね、はっきりないって言ってあげるんですね。
実際ここまではっきりないって単語を言うと相手も笑ってたりします。(狂気。)

LINEとかメールで言われた場合には、気付いてないふりが多かったかな。
うんともすんとも言わないでいつも通り接します。

可哀そうって思うかもですが、わたし的には告白されて恋愛対称じゃないのに優しくする方がかわいそうなので、スタッフじゃなければボロカスにフッてあげてましたよね。

現在はフリーランス

今はフリーランスで1人なのでだいぶ気楽になりました。
組織管理とかチームで動くのは楽しいことも大きいけど反面、ストレスも大きい、ということも学びました。

どっちが自分に向いてるかはやっていくとわかると思うし、どっちも良いなと思ってます。

以上になります。

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